頑張ってジムに行きたいけど、なんとなくやる気が出ない。
うまくいっている人と自分はなにが違うんだろう?
なにか考え方を変えるきっかけが欲しいな。
こんなことを考えている方におすすめな本が「ロリー・バーデン. 自分を変える1つの習慣」です。
タイトルだけ見ると、ありきたりな自己啓発のように見えますが、そんなことはありません。
むしろ「わかってはいるけど、やれていないこと」をズバズバと指摘され、成功に楽な道はないことを教えてくれる本です。
生き方だけでなく、筋トレやダイエットを頑張りたい人にとって、とても学びになる考え方ばかりですよ
- なにか自分を変えるきっかけが欲しい
- 習慣を変えて、よりよい自分になりたい
と考えている方にとって、グッとくる内容で考え方を改めさせられる内容となっています。
なにか変わるきっかけが欲しい方は、最後までお読みください。
世界中の95%の人はエスカレーターに載っている
こんな意味深な言葉から、本は始まります。
間違っても、文明が進化してエスカレーターという便利なものができて良かったね!という話ではないです。
多くの人は目の前に階段とエスカレーターがあったら、エスカレーターを選ぶ。
一見すると利便性を重視した適切な判断のように見えるが、この思考が成功者とそうでない人を分けると本書では語られています。
- エスカレーターに乗る→立っているだけなので、なんの変化も起きない
- 階段を昇る→わずかではあるが、筋肉を使い、心肺機能を鍛えられる
このような小さな変化を積み重ねられる人が、成功すると著者は語っています。
みんな、わかっている。
階段とエスカレーター、どちらを選んだほうが自分にとって有益であるかどうか。
わかってはいるけど、行動に移せない。
「ちょっとキツイが、正しい道」これを選択できる習慣を持ち合わせている人が成功者になるといいます。
筋トレでも一緒です。
あと1レップ頑張ったほうがいことはわかっているけど、しんどいから言い訳を見つけてやらない。
でも、エグイ筋肉をしている人はこの1レップの大切さを認識しているから、歯を食いしばって頑張れる。
1レップなんて、そのときだけを切り抜けば大した差にはなりません。
ですが、これが積み重なればとんでもない差になりますよね。
そんな小さな心構えや習慣を身につけて、積み重ねられる人が成功し、大きな結果を掴む。
これはどんな分野でも共通した事実かもしれませんね。
先に多くを投資すると後戻りを考えなくなる
多くの人は「私は○○をすべきか?」と考えています。
ですが、成功者は「○○をどう成し遂げようか?」に意識を置いています。
前者は自分のやり方や選択があっているかどうか?と迷っている後ろ向きな考え方。
後者は選択した物事をどのようにして成功させるか?という前向きな考え方。
この小さな姿勢が結果を大きく分けるといいます。
「○○をどう成し遂げるか?」というマインドセットに切り替えることで私たちの潜在意識は活性化します。
ダイエットを例にしてあげるとわかりやすいですね。
もっと楽なやり方があるんじゃないのか?
自分のやっていることに意味はあるのか?
こんな風に考え込んでしまい、メンタルが沈めば、ダイエットもうまく進んでいかないでしょう。
後ろ向きになっているメンタルに費やすエネルギーを筋トレや有酸素運動に費やせば、もっと効果的にダイエットを進めていける気がしませんか?
大切なのは、やり方ではなく、自分で選んだ選択を良い結果に導く心構えです。
そのためにも、選んだ選択に対して自信を持ち、後に引けなくなるように時間やお金を投資するのもありですね。
パーソナルトレーニングは、先行投資の良い例です。
高い料金を支払うことで、「よし!瘦せるぞ!」と自分に気合いを入れて、後に引けない状況を作る。
思ったように結果が出なくても「やめようかな」という思考ではなく「どうすれば良くなるかな?」と前向きな思考で取り組むことができるでしょう。
これが先行投資の力です。
必ず成し遂げたい目標があるのであれば、先にお金や時間を投資して後に引けない状況をつくる。
それが結果的に、成功率を高める要因になるかもしれません。
考える→言葉にする→現実になる
あなたが座っている椅子も、あなたが働いている会社も、世界で一番高いビルも、すべてこのパターンによってつくられたものなのです。
たとえば、甲子園で優勝するようなチームは「甲子園で優勝をする」と口に出して野球に取り組んでいます。
言葉にすることで全員がやる気になり、現実にするための行動を選択するようになるのです。
高い目標であるほど、なんとなくここまで来てしまった、なんて偶然は起きません。
叶えたい目標が浮かんだのであれば、まずは言葉にする。
現代であれば、SNSで発信をするのもいいでしょう。
それを見た人が応援してくれるかもしれないですし、なにより自分に対して責任感が生まれます。
その責任感が、目標達成するための行動へと繋がっていく。
目標達成できるかは分かりませんが、言葉にしないよりも成功する確率が高まるのは間違いないでしょう。
ダイエットを成功させたいのであれば、周囲に宣言をする。
人間は弱い生き物なので、食欲に負けそうな瞬間が訪れます。
でも、そういったときに宣言した効果が現れてきます。
- 周囲に宣言した自分のプライドを保つため
- 周りに「口だけじゃん」と思われないために踏ん張る
食欲なんて、たかが一瞬の誘惑です。
それを断ち切るための手段として、周囲に宣言してみるのもありですね。
一番悲しいのは、目標があるのに言葉にもせず、時間だけが経過しエネルギーがなくなってしまうこと。
考えが浮かんだのであれば、言葉にして自分にプレッシャーをかけ、行動に移していく攻めた姿勢は大切にしたいですね。
「時間の経過」とともに、意欲は落ちていく
他のどんなものよりも私たちの夢の実現を妨げるものが、「先延ばし」です。 先延ばしは、私たちから情熱を奪います。あとに残るものは、できなかった言い訳だけです。だからこそ私たちは、絶え間なく襲いかかってくるこの敵に立ち向かわなければならないのです。 引用元 p.203
作家のアルバート・グレイは「今日立てた誓いは、翌日に再び立てなければならない」といいます。
それほどまでに人の意思は弱く、長続きしないのです。
ダイエットや筋トレは、まさにこの通りです。
テンションが高いときに、決意を新たにしてスポーツジムに入会しても、3ヶ月後にはほとんどの人がいません。
その人の意思が弱いのではなく、人間はそういった生き物であると理解した方がいいでしょう。
プロのスポーツ選手でも、自分の意思だけで頑張っている人ばかりではないと思います。
多くのコーチやファンの視線があるから、自分を律して、毎日を頑張れるのです。
でも、私たちのような一般人には、そのような大きなプレッシャーや責任感はないですよね。
だからこそ、毎日のように目標を確認して、誓いを立てる必要があります。
- 「ジムに行けた」のように実行できたことをノートに書いて達成感を得る
- 目標を書き出して視覚化し、毎朝眺めて達成したい目標を認識する
立てた誓いを、明日になれば忘れてしまっているのが人間。
ここを理解しておくだけでも、取れる行動や考え方は変わってきそうですね。
最大のリスクは、間違った行動をとることではなく「 行動をとらない こと」
私たちは、少しでも問題があれば、困難な道のりを歩み始めたり、何かに挑戦したりするのを取りやめようとします。行動をしなければ、失敗することもないからです。失敗を恐れた私たちは、挑戦しようとせず、完璧な計画や完璧 なタイミングが来るのを待ちます。
引用元:p.213
できるか、できないか、わからないことをやるときに一番楽な選択肢として捉えられるのは「なにもしないこと」です。
なにもしなければ、失敗することもないし、挑戦する恐怖に立ち向かう必要もなくなる。
でも、それだと「なにも成し遂げられない生き方」になってしまいます。
どうせ生きていくのであれば、もっと良くなっていきたいし、成長していきたいですよね。
そのためにも、恐怖に怯えて行動をしないのではなく、間違ってもいいから行動を選択すべし!と本書では語られています。
筋トレを例にして上げると「今日は疲れたし、ジム行くのやめよう」と考えることもありますよね。
でも、そういったときにひと踏ん張りしてジムに行くと、「いつもより良い筋トレができた!」となることがあります。
もちろん、休むもの大切な選択肢ですが「あえて行動をしてみる」といった攻めた選択肢が取れると、なんだか成長できた気がしますよね。
どれだけ頭の中で理想を描いても、どれだけ意欲が高くても、行動しなければなんの意味もありません。
完璧を求めて、失敗する恐怖に怯えて動けなくなる時もあるでしょう。
そんなときにこそ、「最大のリスクは行動をしないこと」この言葉を思い出して行動できるきっかけにしていきたいですね。
まとめ【行動こそがすべて】
なんとなく手にとった本でしたが、何度も読み返すくらいタメになる刺激的な内容でした。
この言葉に希望を抱きましたし、大事にしたい考えだと思いました。
ただ、この本を読んで刺激をもらえても、行動をしなければ意味がないので、実践していきます。
筋トレやダイエットを頑張るきっかけが欲しい方に、読んでもらいたい本です。
他にも、タメになる話ばかりなので、飽きずにサっと読めてしまいますよ。